それぞれの特徴とシンガポールREITでの該当銘柄を見ていきましょう。
・商業施設特化型(Retail)
ショッピングモールを中心とした商業施設特化のREIT.
平均配当利回りは6.4%(2017年5月8日時点)
シンガポールではこのカテゴリーが最も時価総額も大きく、平均利回りは比較的低い。
この点はJ REITとは異なるので注意が必要。
主要銘柄
CapitaLand Mall
Mapletree Commercial
・オフィス特化型(Office)
オフィスに特化したREIT。一級地に構えるオフィス物件を抑えている銘柄も多い。
家賃変動など、景気による影響は比較的大きいREITである。
シンガポールの場合、配当も高めで平均6.8%で推移している。(2017年5月8日時点)
ちなみにJ-REITでは一番規模が大きいカテゴリとなっている。
主要銘柄
CapitaLand CommertialTrust
Keppel REIT
Suntec REIT
・産業/物流特化型(Industrial)
倉庫等、物流施設に特化したREIT。シンガポールは物流拠点としても機能していることから、比較的安定した値動きをしている。
平均配当利回りは7.6%と高水準(2017年5月8日時点)
主要銘柄
Ascendas
Mapletree Industrial
Mapletree Logistics
Frasers Logistics & Ind
Keppel DC
・ホテル特化型(Hospitality)
景気変動を受けやすいカテゴリである。観光での需要だけではなく、シンガポールはアジアのハブであり、国際的なイベントや東南アジアからのビジネス需要にも支えられている。
平均配当利回りは6.8%(2017年5月8日時点)
主要銘柄
Ascott Residence
CDL Hospitality
Fraser Hospitality
・ヘルスケア特化型
シンガポールでは下記2銘柄のみ。平均配当利回りは5.8%と低め。(2017年5月8日時点)現在J REITで上場しているものでも利回りが5%程度あるので、あまり魅力的とはいえない。ただ、シンガポールでも高齢化は問題となっているので、将来性はあり。
ParkwayLife
First Reit
以上、基本的にはJ REITやUS REITと同様のカテゴリですが、シンガポールならではの特徴があるので、上記を踏まえて理解しておくことは重要です。