【銘柄分析】Keppel Pacific Oak US REIT :米国の高成長エリアを中心に投資できるOffice REIT

==2022/09更新==

Keppel Pacific Oak US REIT (旧Keppel KBS US REIT) は2017年10月に上場したUSマーケットを投資対象としているREITです。保持する物件はオフィス・ビジネスパークで、Manulife US REIT や Prime US REITと同じカテゴリーとなります。上場以降、順調に物件規模、配当額を増やすことができています。

スポンサー:Keppel、KPA

 ティッカーコード:KORE (SGXではCMOU)

株価:0.665USD (2022/9/9時点)

配当利回り:約9.0% 

種類:オフィス 

保有物件数:15

 エリアもしっかりと分散されており、かつ本REITの特徴としてアメリカ国内の平均成長率が高いエリアを中心に物件を保持しています。占有率は91.7%と高い水準を常時維持しています。

 

直近の決算ではGross Revenue: 37 million USD (YoY +6.9%), NPI: 21.7 million USD (YoY +6.7%)とコロナ禍からビジネス状況が改善しています。

Keppel Pacific Oak US REITが主に投資しているKey Growth Marketsでは、テナント料が平均1.2%成長とUS平均の0.7%を上回っています。

 

金利上昇への対策として、借入の 84%を固定金利にしてヘッジしています。金利50bps上昇に対するDPUへの影響は-0.062 US centsとなっています。

 

このREITの一番の注目点は8.9%の高い配当利回りで、オフィスセクターはコロナ後の"Back to Office"傾向で市況が改善しつつあるため、さらなる配当の成長性も期待できるところです。またNAV比率からも現在の価格は割安な水準と言えます。リスクとしては、どのREITにも言える点ですが、現状、米国不動産市場がリーマンショック前時点を上回るほど高騰している点、さらに米国金利上昇により資金調達費用がかさんでしまう点があげられます。

リンク先:

Investor Relations // Keppel Pacific Oak US REIT